【令和6年1月】法話箋222号
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「樹源寺の山門と枝垂れ桜」
『法句経』という古いお経典に「他人のすることしないこと、他人の過失をみるべきではない。自分のすることしないこと、ただこれのみを観るがよい」(法句経50)とあります。
他人の過ちに気づいてもイライラする必要はありません。他人ががやらかしてしまったこと、すっぽかしたこと。そんなものはジロジロ見る必要もありません。
そのかわりに、視線をくるっとあなたの内側に向けて、じっくりと見つめて下さい。
「自分は何をやらかして、なにをすっぽかしてきたのかな」と。
お釈迦様の現代人への判りやすい教です。しかし、いざ実行するとなるとかなり難しいことかもしれません。
蓋し、これが出来る人は謙虚で安穏な心を持つことが出来るようになるでしょう。